理学療法士に興味がある方
この記事では理学療法士という仕事の実態と理学療法士になるための養成学校についてお話していきます。もし興味がある方がいたら実体験をもとにしていますので参考になるかと思います。
この記事でわかることは養成学校のカリキュラムがどんなものか。昼間部と夜間部の違い。一日の流れをがわかるかと思います。
目次
理学療法士の業務内容
おそらくみなさんは理学療法士とはリハビリをする人という認識なのではないでしょうか。では理学療法士の定義を見ていきましょう。
と理学療法士および作業療法士法に定義されています。つまりは身体機能を高めるあるいは取り戻すために色んな方法を用いる人のことです。身体機能とは筋力や関節可動域、神経系や感覚といった身体の機能のことです。
なのでリハビリ分野でなくても仕事をすることは可能というわけです。例えばスポーツ講師や専門トレーナーとなって理学療法の知識を扱うこともできるでしょう。他にも健康推進のために地域の方々に貢献する場合にも活用できる資格です。昨今では理学療法の知識を活かして様々な取り組みが行われていますので働き方はまた後日紹介していきます。
では一般的に知られている働き方であるリハビリとはなんなのか。定義を見てみましょう
とされています。要約するとケガや病気で低下あるいは失った機能を改善または代償し本人・家族が住み慣れた地域で満足のいく生活を提供していくというものです。
元々、リハビリテーションの意味は社会的復権という意味ですので筋力をつけたり動きを良くしたりというのはその人が地域で元の生活に戻るためのツールの1つでしかないということ。結論を言うとリハビリテーションは理学療法士だけでなく医師や看護師、介護士、社会福祉士、栄養士などなどの当人の助けとなる行為全てのことを言います。
なので僕からすれば理学療法士とは身体の機能を高めることに詳しい人と解釈しています
入学試験は難しい?
僕の場合はめちゃくちゃ簡単でした。僕は21歳の時に働いていた会社を辞めてこちらの業界に飛び込んでいるのですが、試験内容は小論文と面接のみでした。特に試験対策をしていたわけではないですが入学することができました。
僕と一緒に試験を受けた人もみんな受かっていたので定員割れしていたか入学希望者はできるだけ引き入れる方針だったのかもしれません。ぶっちゃけ学費が高いので学校側としては1人でも多く入学させたいのではないでしょうか。
学費はどれくらい?
年間の学費がおよそ100万円程度の学校が多いと思います。僕は夜間部でしたので学費が少し安く年間80万円でした。それに加えて教材費めちゃ高いです。半年に1回くらい5万円くらい飛んでいきます。ここで1つアドバイスしておくと
僕も早く知りたかったです。わざわざ買わなくても使用する教科書はネットで買えます。しかも、中古品であることを気にしなければ半額以下です。少しでも学費を抑えるために中古品を買うことをおすすめします。
ただし、版数が違うことがあるので気を付けてください。教科書の内容が変わっていることがありますので授業とかみ合わない可能性があります。
ですが、ぶっちゃけ版数が違いすぎなければ全然問題ないと思います。医療界は絶えず進歩していますので去年定説であったものが今年は違うなんてこともあります。変化したところさえおさえておけば全く問題ないです。
多分、学校は新品を買わせようとしてくるので新品が必要かどうかを考えて買いましょう。もちろん、ドリルみたいな記述するものは新品でないといけませんからね。
昼間部と夜間部の違い
これは学校によりますが夜間部というものが存在します。文字通り夜学校に通うものです。大体、18時に始まって22時くらいに終わるのではないでしょうか
昼間部を批判するわけではないですが、まだ遊びたいからとふらふらした大学生気分の子が多いのも確かです。自分は流されずにやればいい話なのですが情報共有する場合も大人相手だと的確に教えてくれるので助かりました。
働きながら通えるのも大きなメリットですね。18時から始業ですので少し融通が利く会社あるいはアルバイトということになりますがそれでも生活費あるいは学費を稼ぐことができます。僕もアルバイトをしながら通ったおかげで奨学金返済金額が150万円程度まで抑えることができました。奨学金は利子が低いですがそれでも利子はありますので長い期間で返済すると余分な金額が上乗せされますよ。
全額借りたとしたら利子含めて450万円くらいじゃないですか?卒業と同時にそれだけの借金はつらいです。
とにかく夜間部は後がない人が多いですので良い空気間の中で勉強することができます。理学療法士の専門学校って国家試験の合格率を気にするのでそれ以前の進級試験が結構難しいです。なので常にピリピリしてた方が僕はいいかと思います。
僕の学生時代の1日
7時起床
↓
8時半出勤(整形外科クリニックでアルバイト。リハビリ助手してました)
↓
13時お昼休み
↓ (この時、終わっていない提出物があればやる)
14時半業務再開
↓
17時に仕事終わり
↓ (学校に向かう)
18時授業
↓
19時45分1限目終了
↓ (15分休憩)
20時2限目
↓
21時45分2限目終了
↓
21時45分から終礼 帰宅
↓
22時半に家につく
↓
夜ご飯、入浴を済ませて明日の準備
必要であれば予習・復習・提出物作業
↓
12時就寝
といった流れでした。びっくりするくらい詰め詰めのスケジュールでしょ(笑)
とても大変でしたし充実した日々でした。正直、働いている今よりもよっぽどしんどかったです。
ただ一生使える資格を働きながらとろうというのですからこれくらい当然しなければいけないのかもしれません。
ちなみに土日は休みですので僕は土曜日は働いて学費稼いでいましたが、その時間はゆっくり過ごすことができると思います。また、前期後期ありましてどちらも学期末テストが終われば長期休みがありますよ。僕や僕の周りはその間たくさん働きましたけどね。
勉強および国家試験は難しい?
さっきも少しお話しましたが進級試験がまず難しいです。学校側は国家試験合格率を謳いたいわけですので可能性が低いものは容赦なく切り捨てます。僕は融通を聞かせてもらって試験前1週間くらいと試験期間中はアルバイトを少なめあるいは休みにしてもらっていました。
とはいえ1週間だけではとてもじゃないですが試験を乗り切ることはできないので日頃から復習しておかなくてはなりません。そうですねー文庫本1冊を丸々覚えてようやく1教科分が賄えるといったところでしょうか。それを10教科近くやらなくてはならないので相当量でしょう?もちろん簡単なかもくもありますので実際にはそこまでのボリュームはないのかもしれませんが生半可な気持ちじゃ乗り切れないことだけは確かです。
さらに国家試験についてですがこれも相当量勉強しなくてはなりません。近年の理学療法士の試験は基礎知識を応用しないと答えに結び付かないものばかりとなっている傾向にありますので丸暗記では太刀打ちできません。
僕の場合は国家試験対策期間は約半年で朝8時から夜10時まで学校で勉強したりジョイフルで勉強したり自宅で勉強したりしていました。その間はさすがに仕事はしていませんでした。落ちたら元も子もないですからね。
教員試験とかと違って足切りみたいな落とす試験ではないので合格点をもぎ取ればOKです。他の人より多く点数を取る必要はありません。ですからサービス問題と得意科目でいかに点数をとるかが重要です。僕は超苦手な分野は捨ててましたしね。
かなり脅すように難しいと言ってきましたが本気で目指してる方は十分乗り越えることができると思います。僕のクラスでは入学時が40人在籍していて卒業時が35人でした。さらに国家試験合格者は34人と合格率90%超えです。
対して昼間部の子は入学時120人だったのですが卒業時は40人程度。国家試験合格者は30人程度と周囲の環境の差が顕著に表れたのではないかと思います。
このことからも僕は夜間部でいい空気感で過ごすことをおすすめします。周りに本気の人が多いので挫折しそうなときに周りに救われることがあると思うからです。とても大変な日々でしたが僕は夜間部に入学してよかったと心から思っています。
最後に僕が理学療法士としてよく使用している本を紹介します。
正直、学校で買ったものって1割くらいしか現場に出て使わないです。それとは別にこの教科書は学生のころから読みたかったっていう本がありますのでそれを紹介しています。
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