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【学生こそ学ぶべき】リハビリは運動だけじゃない【考え方を身につけよう】

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運動だけがリハビリじゃない

リハビリの考え方を身につけよう

学生が陥りやすいのがリハビリというと筋力をつけるとか可動域を良くするとかがリハビリであるという考え方。僕も学生時代は今ほど視野が広くなかったのでそれに近い臨床思考を持っていたかもしれません。

おそらく、学生時代に習うはずなんですがリハビリの定義とは

リハビリテーションとは、能力低下やその状態を改善し、障害者の社会的統合を達成するためのあらゆる手段を含んでいる。 リハビリテーションとは、障害者が環境に適応するための訓練を行うばかりでなく、障害者の社会的統合を促す全体として環境や社会に手を加えることも目的とする。そして、障害者自身・家族・そして彼らの住んでいる地域社会が、リハビリテーションに関するサービスの計画と実行に関わり合わなければならない。

 つまり、元の生活に戻るために行うこと全てがリハビリなんです。

もっと詳しく言うと

 

 朝起きてから夜寝るまでの間で行えなくなったことを再び行えるようにしていくことの全てです。
運動も食事も睡眠も趣味も仕事も家庭も金銭もとにかく失ったものを取り戻す全ての行動をリハビリと言います。

 

具体的に何をしていくかをこの先でお話していきます。もっと詳しく知りたい方はお進みください。

 

目次

 

運動

 一番リハビリのイメージが湧きやすいものなのではないでしょうか。実際に僕も運動をさせることが理学療法士の仕事だ。くらいに思っていましたし学生の間は仕方ないのかもしれません。ですが、僕が教える考え方というか全世界共通のリハビリの考え方を知っておくとリハビリって何をするの?という疑問が晴れるかと思います。

 

運動ももちろん大事なことです。ここで間違えてはいけないのがただ筋力が足りないから筋力をつける。可動域が参考可動域に達していないから可動域を上げるという思考ではリハビリをしてるとは言えません。

これに関しては以前に書いた記事で詳しく書いていますのでこちらを参照ください。

【理学療法士の卵へ】学生が身につけておくべき臨床思考【回復期病院での考え方】

 

 

食事

これに関しては近々記事を書こうと思っているのですが食事はかなり大事です。言われなくてもわかってると思っているかもしれませんが改めて大事さを噛み締めてください。

身体を作るうえで欠かせないのが食事でたんぱく質などの必要な栄養成分をバランスよく摂取しなければなりません。いくら運動療法を行っても食事が入らなければはっきり言って無意味に近いです。

つまり、どのように食事を促していくかを考えなくては身体機能を上げることはできないということです。あまり知られていませんが神経をつくる栄養素もたんぱく質ですからね。これら失くして身体の動きが良くなることはあり得ません。

 

なので、食事がとれていない原因を探らなくてはいけません。

食事がとれない。あるいは食欲不振の原因は様々

身体機能によるもの
・麻痺により上肢操作がうまくいかない
・良姿勢が保てない
・嚥下がうまくいかない。
・口腔機能が悪い
・感覚障害がある
・注意障害や半側空間無視などの高次脳機能障害

 などが挙げられます。一方で

 

心因性によるもの
・好きな食べ物がない
・食事環境が以前と違い過ぎる(1人で食べてたなど)
・食事かける時間が億劫
・疲れる
・生きる希望がない

 こういったことが精神的ストレスになり摂食中枢が麻痺し食欲不振に陥ります。

これらは僕がパッと考えうる項目でおそらくこれ以上に考えられる要因というのは多いはずです。それは患者さんの今までの生活背景が大きく関わっていることでしょう。

なんで食事がとれていないのかを明確にする努力をしましょうね。

 

 

睡眠

ここは理学療法士が見れる機会は少ないかもしれません。看護師と上手く連携して良質な睡眠を提供してあげるようにしなくてはなりません。

僕たち理学療法士ができることといえばポジショニング でしょう。除圧ができない患者さんに圧抜きをするのはもちろん、寝る際に寝苦しくないように体圧が分散するようにポジショニングしてあげましょう。

ほかにも自律神経やホルモンの問題であれば日中に離床時間を設けたり、日光浴を行うことも有効かと思います。

医者や薬剤師と連携して抑制性作用の薬を投薬する場合もあるでしょう。全部門のスタッフが連携することがとても大事だということがわかりましたか?

 

 

趣味

患者の趣味をよく聞き取りましょう。食事・トイレなどの身の回りができるだけでは人間らしいとは言えません。あなたも映画見たり、ドライブしたり様々な余暇活動を楽しむでしょう。

もちろん患者の状態によって100%無理なこともあるかもしれません。それでも、いかにして患者が望むことにできる限り応えていくかというのが重要なんです。

大事なことは今ある機能でどのようにその人らしく生活するか

 

釣りが好きな人はどこでどのように釣りをすれば実現可能なのか考えてみましょう。付き添いがあればいいのか。座れれば動作可能なのか。仕掛けさえ手伝ってもらえばできるのか。色んな方法を考えて患者が【その方法でいいからやってみたい】と思えばそれは希望に応えてるということになるでしょう。

考え方は料理もスポーツもなんでも一緒です。

 

仕事

仕事は趣味と違ってもし患者が収入源であればまた労働しなくてはなりません。考え方は趣味と似ていますが趣味よりも深刻な選択が必要になるかもしれないということを頭に入れておきましょう。

もし、今までの仕事が今までのようにできないのであれば考える要素がいくつかあります。

・部署を変えることができないか
・業務内容を変更できないか
・補助具を用いて行えないか
・職場自体を変えることはできるか

 ほかにも職場に行く手段や家で仕事ができないかなど色々考えることはあります。

僕は圧倒的に自宅でパソコンあるいはスマホを利用した仕事に変えることがおすすめなんですが、患者はそう簡単にはいきませんよね。今までやってきたプライドもありますし色んなことを尊重してあげなければいけません。

ですが、無理なものは無理と教えるのもつらいですが僕らの仕事の1つです。

今のご時世、スマホがあれば収入が得られますので早くその業界が浸透すればいいのでしょうがね。

 

 

家庭

僕らが考えないといけないのは患者本人のことだけではありません。その家族や周りの人間関係のことも考えてあげましょう。

直接、『こうしなさい』ということは言える立場にはないのですがアドバイスはたくさんすることをおすすめします。なぜなら、周りの家族は患者の病態の理解が限りなく乏しく精神的に追い込まれることが非常に多いからです。

例えば高次脳機能障害などは中々目に見えないものですので一般の方が理解するのは難しいです。それは職場の人でも同じことが言えます。『なんでこれができないのか』という疑問にさらされストレスの要因になりますので病態理解を深めるようにしましょう。

 

さらに、介護保険を利用したサービス調整にも力を入れましょう。ここは生活支援相談員と上手く連携をとりましょう。彼らは福祉サービスを知り尽くしたプロですしかなり僕らの悩みを解決してくれる手助けをしてくれます。

ですが相談員の方は家庭環境はわかっても病態については詳しくありません。こちらから【どのような問題がありこんなサービスがほしいんですが、なにかいい手はありませんか】ぐらいに尋ねると【だったらこういうものがありますよ】と返してくれます。

復職支援や通勤支援など色んなサービスがありますので活用するために相談員と積極的に連携を取りましょう。

時には金銭の問題なんかも解決してくれるので頼もしいですよ。

 

終わりに

このように理学療法士がおこなうべきことは運動だけではありません。生活すべてがリハビリの対象ということを忘れないようにしましょう。

はっきり言って手技を極めるなんてのは二の次です。患者は元の生活に戻れるなら方法は何だっていいのだから。なにも特別なことをする必要はありません。こういった思考をいかに早く身につけるかがあなたに理学療法士ライフを豊かにすることでしょう。

 

他にも学生向けに理学療法士になるにはという内容で多くの記事を掲載していますので暇があったら見てください

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理学療法士【ロードマップ】

 

 

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